保育所等における医療的ケア児の受入れに関する検討状況について(報告)

大項目1保育所における医療的ケアを必要とする児童利用実績

ここに表があります。
年齢別の利用児童数についてまとめた表です。
列は年度、分類、0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児、合計の9列です。
年齢別利用児童数注釈毎年度4月1日現在
年度令和3年度、分類新規入所児、0歳児0人、1歳児2人、2歳児1人、3歳児2人、4歳児1人、5歳児5人、合計11人
年度令和4年度、分類進級児、0歳児0人、1歳児1人、2歳児2人、3歳児1人、4歳児2人、5歳児1人、合計7人
年度令和4年度、分類児新規入所児、0歳児4人、1歳児4人、2歳児2人、3歳児4人、4歳児4人、5歳児0人、合計18人
合計、0歳児4人、1歳児5人、2歳児4人、3歳児5人、4歳児6人、5歳児1人、合計25人
表は以上です。

ここに表があります。
医療的ケアの内訳についてまとめた表です。
列は年度、分類、経管栄養、導尿、たん吸引、酸素療法、その他、重複、合計の9列です。
医療的ケアの内訳注釈毎年度4月1日現在
年度令和3年度、分類新規入所児、経管栄養5人、導尿4人、たん吸引1人、酸素療法1人、その他0人、重複0人、合計11人
年度令和4年度、分類進級児、経管栄養3人、導尿3人、たん吸引1人、酸素療法0人、その他0人、重複0人、合計7人
年度令和4年度、分類新規入所児、経管栄養8人、導尿1人、たん吸引4人、酸素療法2人、その他1人注釈血糖管理、重複2人注釈経管栄養とたん吸引、合計18人
合計、経管栄養11人、導尿4人、たん吸引5人、酸素療法2人、その他1人、重複2人、合計25人
表は以上です。
参考医療的ケア児対応看護師加算を受けている園や区で把握している園数

大項目2令和4年4月保育所入所に関する状況について
入所申請26件
入所決定18件

ここに表が二つあります。
年齢別の入所申請と入所決定の数をまとめた表と医療的ケア別の入所申請と入所決定の数をまとめた表です。
二つとも列は項目、0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児、合計の8列です。

年齢別の表
項目入所申請、0歳児5人、1歳児9人、2歳児3人、3歳児5人、4歳児4人、5歳児0人、合計26人
項目入所決定、0歳児4人、1歳児4人、2歳児2人、3歳児4人、4歳児4人、5歳児0人、合計18人
表は以上です。

医療的ケアの内訳の表
項目入所申請、経管栄養10人、導尿1人、たん吸引4人、酸素療法6人、その他3人、重複2人、合計26人
項目入所申請、経管栄養8人、導尿1人、たん吸引4人、酸素療法2人、その他1人、重複2人、合計18人
表は以上です。

大項目3保育所等における医療的ケア児受入れガイドラインの策定について

医療関係者や保育・教育施設関係者等から意見を伺いながら、保育所等で医療的ケア児を受入れる際の基本的な事項や留意事項等をまとめたガイドラインを策定中です。
令和4年9月にガイドラインを公表予定です。

ガイドラインの内容
第1章基本的事項
1ガイドラインの目的
2保育所等で行う医療的ケア
医療的ケアの内容、対象児童、利用日時、医療的ケアの対応者

第2章入所までの流れ
1全体的な流れ
2利用相談から利用開始までの対応

第3章保育所等の生活
1集団生活での配慮
職員連携、慣らし保育の実施、一日の流れ、行事・園外活動等の対応
2日常の保育実施にあたっての留意点
他の保護者・児童への説明、園内での感染症の対応
3安全管理
緊急時の対応、災害発生時の対応、リスクマネジメント

第4章関係機関との連携
1医療機関との連携
主治医医療機関、嘱託医、地域の医療機関(かかりつけ医)等
2横浜型医療的ケア児・者等コーディネーターとの連携
3地域療育センター等との連携
4就学に向けた小学校等との連携

第5章継続的な支援
1受入れ後の支援
カンファレンスの実施、入所後に医療的ケアが変更・必要となった場合
ネットワークづくり
2人材育成

大項目4医療的ケア児の受入れを推進するための現状と課題
保育所を利用するにあたり、保護者への情報提供や相談対応など、行政のサポートが不足しているため、保護者自身が受入れ可能な保育所を探している状況となっており、保護者の精神的身体的な負担が大きい。
保育所で医療的ケア児を受け入れるには、医療的ケアが実施可能な看護職等が必要であるが、人材確保が困難な職種である上、入所決定から受入れまでの採用準備期間が短いことや、看護職の雇用加算が対象児童在園中のみであること、受入れ経験がないため不安がある等の理由から、受け入れ可能な園が少ない。
施設改修費や備品購入費の助成制度等がなく、園の負担になっている。
市立保育所においても、看護師を配置している園や受入れ実績が少ない。
医療的ケア児が保育所を利用する場合の手続きや、主治医や関係機関との連携方法等が確立しておらず、個別の案件ごとに対応している状況がある。

大項目5令和4年度の取組
中項目1保育・教育施設向上支援費(医療的ケア対応看護師雇用費等)の拡充。4月から。
医療的ケア対象児童ひとりに対し、令和3年度は最大で常勤看護職ひとり分(月120時間)と非常勤看護職ひとり分(月40時間)の加算としていましたが、令和4年度からは最大で常勤看護職ふたり分(月160時間かける2)の助成ができるよう関係加算を見直しました。

令和3年度常勤看護職ひとり、つき120時間
ローテーション保育士雇用費、つき225,000円プラス看護職雇用加算、つき89,600円。
令和4年度常勤看護職ひとり、つき160時間
ローテーション保育士雇用費、つき300,000円プラス看護職雇用加算、つき108,800円。

令和3年度医療的ケア対応看護師雇用費、つき89,500円
非常勤看護職ひとり、つき40時間
令和4年度医療的ケア対応看護師雇用費、つき440,800円
常勤看護職ひとり、つき160時間

中項目2保育所等への受入れ意向の確認、7月から8月
看護師配置状況、受入れ実績のある医療的ケアの内容、相談可能な医療的ケアの内容などの情報を把握するため、保育所等へアンケートを実施しています。
アンケート結果をもとに、保護者への情報提供や園との調整などに活用していきます。

中項目3研修の実施、9月予定
医療的な面からの基礎的な知識等や受入れ経験のある保育所での事例発表を行う研修を実施します。
日時令和4年9月29日(木曜日)14時から17時、場所横浜市技能文化会館
医療的ケア研修 医師、保育園長、保育士、看護師それぞれの事例から学ぶ

中項目4令和5年4月入所に向けた利用調整基準の一部改正、9月予定
保育所の利用調整に関して、保育士の子については優先的な取扱いがありますが、保育所等で働く看護職を確保しやすくするために、保育業務に従事または内定している看護職の子についても、同様に優先的な取扱いの対象となるよう改正予定です。

中項目5医療的ケア児に関する保育所利用案内、10月予定
令和5年4月の入所に向けて、例年の利用案内に加え、医療的ケア児に関する保育所利用案内を新たに作成し、配付します。

中項目6「医療的ケア児保育教育検討会議(仮称)」の開催、12月予定
保育所への入所を希望する児童の状況、医療的ケアの内容、施設における配慮事項等に関して、専門的な見地から意見を聴取するため、医師・看護師・保育園園長等で構成する検討会を開催し、利用調整の参考にします。

大項目6令和5年度に向けた検討事項
中項目1受入れ体制を常時整えておける保育所等の仕組み
現状、児童の入所決定後の受入れ準備期間が短いことや、市からの雇用加算が終了する児童卒園後の看護師の継続雇用などで、受け入れてもらっている保育所等に負担がかかっていることから、医療的ケア児の受入れ体制を常時整えておけるような保育所等の仕組みを検討します。

中項目2訪問看護による短時間の医療的ケアへの対応
医療的ケアの内容によっては、短時間の訪問看護で対応できる場合もあるため、看護師の直接雇用によるだけでなく、訪問看護による短時間の医療的ケアにも対応できるよう検討します。

中項目3受入れ体制と質の確保への支援
保育所等での受け入れ体制充実のため、保育士が喀痰吸引等第3号研修を受講した場合の費用や、研修中の代替職員の雇用費への助成について検討します。
入所した医療的ケア児の人数に応じた保育士の加配などを検討します。
各種研修の充実や、医療的ケア児を受け入れている保育所等職員のネットワークづくりなど、保育や看護の質の確保や支援について検討します。

中項目4その他
安全な保育の提供に必要な施設改修費や備品等の購入費に対する助成について、検討します。